"流し・回転基礎論"を勝手に書いてみた

出来るだけ簡略化を心がけて書く

それでは  いきましょう

 

目次

0.この記事で扱う流し・回転の定義づけ

1.流し・回転という配置に対する考え方

2-0.流し・回転を取る方法についての検討

2-1.ボタンと画面はどっちが優秀なのか?

2-2.分業で回すメリット・デメリット

3‐1.回転の速さについて知り、実際に判定する

3‐2.流しの速さを場合分けして判定する

4.応用的な回転についての軽い紹介とおまけ

5.あとがき

 

0.この記事で扱う流し・回転の定義づけ

   まず初めに、今回取り扱う流し・回転とは

「ある同じ方向に2つ以上のタップ・タッチノーツが抜け目なく置かれている配置」であると定義させていただきます。歯抜けの流し・スライドの流しと呼べる配置もあるにはありますが、これから説明する内容から外れた挙動をするためご容赦下さい。

それから、流しは「その配置の始点から連続するノーツが2~7個続くもの」回転は「(略)ノーツが8個以上続くもの」とします。また、記事の終盤で記しますが、速度の変化する回転は言及する部分以外において例外とさせていただきます。解説を簡略化させるため、ご留意頂けると幸いです。

 

1.流し・回転という配置に対する考え方

流し・回転は大体13より上の難易度で登場し始める配置で、maimaiの操作の内かなり特徴的かつ理屈の分かりづらい操作を求められます。最初からなんとなくや見たままで取れちゃう人間は一握りなので、出来るだけ具体性を持たせて文章化し、マニュアルとまではいかずともヒント集のようなものを作ることで、間口を広げたいと考えました。

流し・回転の形を決める要素は、ノーツ同士の間隔とBPMで決まる配置の速さ、そして何個・何番ボタンから何周して何番に戻ってくるなどの位置の要素などがあります。一度にたくさんの音がなっていて難しい、速さが分からない、腕が同じ速度で動かないなど、悩みを抱えるプレイヤーが多いため、これが何かのヒントになればと思います。

 

2-0.流し・回転を取る方法についての検討

ここからは、実際の流しの取り方について検討していきます。人によって様々な方法があり、どれが正解ということもないのですが、プレースタイルや腕の筋肉量、動かし方の正確性などによって向き不向きは存在するので詳しく検討していきたいと思います。

2-1.ボタンと画面はどっちが優秀なのか?

端的に言うなら、ボタンで出来るならボタンで行った方が良いことが多いです。というのも、「ボタンを押す音で拍を計りやすい」「絶対に他のノーツを巻き込まない」という大きいメリットが存在するためです。ただ、速い回転を全ボタンで押すことは全てのボタンを横から押し込む都合上それなりの筋力を要求される上、ボタンとの激しい衝突で手を痛めやすいためおすすめ出来ません。実際、私にはボタンで回すことが出来ない回転がそれなりに多く存在します。

そこで"代用の手段"として用いるのが画面を用いた回転です。画面は当然突っかかりがないため動きはスムーズになりますがその分速度のコントロールが難しくなります。後ほど速度についての考察を記しますが、遅い回転ならボタンで行う方が賢い選択かと私は考えます。ガチ押し(一個ずつ押す押し方)ができるならなおさらです。(画面勢の方には少し申し訳ない書き方になってしまった 自分が得意な方法を探しましょう)

まとめると基本はボタンで流せれば世話ないが限界があるため、速い回転は上手いこと画面を使うなど、譜面を学習して方針を決めておくのが大切です。また、使えない譜面がごく少数存在しますが始点だけボタンで押すことも非常に有効です*1

2-2.分業で回すメリット・デメリット

回転を両手で分業するメリットは、折り返しによるスピードのコントロールの難しさを省くことが出来る事、そして始点から一回転してそのボタンにブレイクがある配置の場合に押し直しが出来る点*2にあると思います。ちなみに前者は6・7個の流しにも同じことが言え、6個を3・3に分けて流したりすることはよくあります。また、冒頭で言及した変速回転には分業は比較的強いと感じています。なぜなら、手の持ち替えが速度変化の区切りの意識に役立つためです。実際に「VIIIbit Explorer」に二度出てくる加速回転は分業で低速を耐え、最高速付近の一周を片手で回し、終点のブレイクを回してない手で取る、という運指を使っていました。

当然ながらデメリットもあります。まずそもそも分業を出来ない、もしくは分業しようとすることで極端に難易度が上がる配置があります。「FUJIN Rumble」の一分過ぎたあたりにくるゴミ付き回転などはそれの代表でしょう。普通に流すのも難しいんですが、分業は相当運指を練りまくった縦連に強い弁護士にしか無理なのでやめましょう。次に、分業をすることで本来使えるはずの手がふさがりノーツが取れなくなることがあります。右手でずっと回しながら左手でタッチを取るという配置の時に分業をするとすごいことになります。

分業に関しては、座学中に使えると自分が判断した配置で用いるのが望ましいでしょう。初見でとっさに分業運指を使うと”ノーツデザイナーが意図しない動き”をしたことになる場合が多く、手が届かない配置を自ら生み出すことにつながりやすいです。*3研究の上での奥の手、テクニックの一つとして考えるようにしましょう。

 

3‐1.回転の速さについて知り、実際に判定する

「Jouez Avec moi?」のラストの回転は、2番が始点でBPM162の32分です*4

と書いたときに一瞬で理解してその通りに回せる人が何人いるでしょうか?きっとそう多くはないはずです。正しい情報を見たからと言って、自分が運指に使うための認識のレベルに変換できなければ意味のない情報になってしまいます。そこで、変速のない回転に限りますが速度の判定方法について一つ、提案したいと思います。それは、回転の始点をどのくらいの間隔で通過するかに着目する方法です。具体的な例に落とし込んでみましょう、この章の初めに述べた例))で書き方を変えると、

「Jouez Avec moi?」のラストの回転は、BPM162で二番を始点として4分の間隔で始点に戻ってきます

という風になります。おそらくこちらのほうが早さをイメージしやすくなるのではないでしょうか?回転の速度の判定は、実はこの情報だけで大丈夫です。*5これは回転が均等な感覚で配置されたノーツの連続である前提のもとに成り立っています。頭の中で押さえておくべきリズムの量を減らすための考えと言えるでしょう。またこの考え方は前述した分業運指の運用にも重要です。

3‐2.流しの速さを場合分けして判定する

じゃあ流しはどうかというと、これがなかなかむずかしいんです。始点には戻ってこないので先ほどの方法は使えませんね...ということで、少し抽象的な話をします。

そもそもの話として、回転の速度の分かりづらさはアンサー音が連続して鳴り続けることでどこがリズムの軸だったのかを見失いやすいことにあり、それに対して私は始点を軸として押さえる音を減らすという提案をしました。流しはというと7個以下ではあるため、始点の音との距離は計りやすいはずです。そのため、特に考えずとも判定できる配置もそれなりにあり、まずその判定できる・できないで区別するべきでしょう。

では判定が難しい流しとは何かというと、大体の場合判定する必要がないほど速いか(怒槌のラストの振り下ろしなど)本当に複雑なリズムか(チューリングの跡等)の二択で、前者はブレイク全ピカを狙わないなら始点のタイミングに集中して全力で振り下ろせば光るようなスピードですし、後者はとりあえずは見たまま流せとしか言えません。*6見たままの速度で流す感覚は、地道に培うものだと思うので頑張りましょう。

 

 

4.応用的な回転についての軽い紹介

α.速度の変化を伴う回転

Dreadnought(13+)が最近だと有名ですが、あれは明確に変速に切れ目があり、覚えれば武器になると思います、が、そこ以外も普通に難しいです。コツはそれなりに手前で書いたのでパスします。

β.ゴミ付き回転

FUJIN Rumbleを挙げる方も多いと思いますが、ゴミ付き回転の基礎はBlows Up Everything(MAS)のラストかなと思います。

γ.タッチ回転・タッチタップ同時回転

どちらにおいても手を大きく広げて拾い残しのないようにしましょう。タップの回転が出来るなら大差ないはずです。早MISS出さないように気持ち遅めでいいと思います。

Δ.同方向に連続して配置される流し(TEmPTaTiONの流し発狂等)

高難易度で頻発する配置です。*7意識するべきは始点を押すリズムです、どこが始点なのかを見極め、大きいリズムが刻めていればあとは腕を動かす速さをみつけるだけです。

5.あとがき

拙い解説ではありますが最後までお読みいただきありがとうございました。もしこの記事の内容やそれ以外について、何かご質問ございましたら、くろの (@tista_melissa) / Twitter までご連絡ください。

*1:始点に巻き込むタップがあると使えません

*2:"https://www.youtube.com/embed/100laCJzd5k" の2:02~の部分等です

*3:回転の場合は初見分業はお勧めしませんが、下・上方向に4or6個の流しが来た場合(Destr0yer:STなどがよい例)は分業が想定運指なことがそれなりに多いです、そもそもその配置を分業せずに流しきるほうが難しいので、分業するべき配置を自然に腕が判断できるようになるといいですね

*4:念のため補足  円形に並んだ八つのボタンを右上の上側から時計回りに1番、2番...と数えます

*5:詳しいことを書くと、四分を刻む間に始点含め8つのノーツがあるため4×8=32ということです。余計だと思ったら忘れて

*6:一応感覚ベースで自分のやり方はありますが、正解とは思ってませんし文章化できません、許して

*7:僕が好きな躯樹の墓守にもこの配置があります